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食いしん坊で、作ることも大好き!気まぐれtampopoが倉敷より美味しいものetc.を レポートします。


by nonohana303
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鍋焼きパン

今回は鍋焼きパンを紹介します。
鍋焼きパン、一概に言っても色々あります。共通していることは、オーブンでなく鍋で焼く事・・・。
このパンは、私の国産小麦と天然酵母で焼くパンの原点です。国産小麦と天然酵母(ここではホシノ酵母のことを指します)のパンに出会って、パン屋さんにあったレシピ本を購入して見よう見まねで作り始めたのが「国産小麦と天然酵母のパン作り」の第一歩でした。そのパン屋さんは「パンののはらおはようナーム」さん、倉敷の市街地から少し離れた今でも田園風景の残る場所にあります。パンだけではなく健康に対してのポリシーを持ったお店で、本や健康食品も置いていました。ここで出会った本が矢野さき子著「おいしくて安全・天然酵母で国産小麦パン」でした。国産小麦とホシノ酵母を使って焼くという事は、その当時比較的珍しいことだったと思います。大正15年生まれの矢野さんが始められた頃は本当に情報も少なく、小麦粉もなんとかパン作りに向いたものと言った具合だったと思います。と、話せば長くなりますが、鍋焼きパンの話に戻ります。
私の鍋焼きパンは、この本に出ているシンプルな配合で作った生地をフライパンで焼くというものです。パン教室を始めて20年ほど経ちますが、このレシピだけは配合も焼き方もほぼ変わっていません。変わったのは国産の小麦粉とホシノ酵母の進化です。
鍋焼きパン_c0055363_17223304.jpeg
画像の様にコンロの上にもち焼き網を乗せ、フライパンの中心に煙突の役目をする空き缶、その周りにパン生地を置いてフライパンの蓋を被せて焼きます。最近はガスコンロが過熱防止装置が付き、もち焼き網を乗せると過熱して火が消えます。私は火が消えないスイッチを利用してこのように焼いていますが、もう片方の火口は装置が無いので、弱火にして焼いています。焼き網が無くても十分焼けるのですが、焼き網のセラミックが均一に火が伝わる役目をしてくれます。最近はオール電化のお宅も多いので、IHの弱で焼いてくださいとお願いしています。我が家はこの通りガスコンロで100Vの卓上型IHコンロしか無くて、200VのIHコンロの焼け具合はよくわかりません。そこはそれぞれのお宅のコンロに合わせて受講された方達に任せています。

そうして焼けたものが↓の画像です。
鍋焼きパン_c0055363_17224594.jpeg
鍋焼きパンは直火で焼くので、オーブンで焼いたパンとは味わいが違います。原理は違いますが、石窯で焼いたパンに風味や食感が似ています。直火でカリッと焼けた皮は「フランスパンみたい!」と言う人もいます。もちろん中の生地は肌理が細かくてフランスパンとは違いますが・・・。粉と酵母、塩、酵母の為の少しのお砂糖、水のみで捏ねた生地はバターが入っていなくても十分ふかふかで美味しいです。翌日になると市販のパンの様に柔らかいままではありませんが、トーストして美味しいバターを付けて食べるのが私の好きな食べ方です。

このパンは、私のパン教室 国産小麦と天然酵母の「野のはな工房・パン教室」 の basic class で講習をしています。

by nonohana303 | 2022-03-01 18:03 | パンの話いろいろ | Comments(0)