労研饅頭
チンチン電車で道後温泉まで行く途中、「労研饅頭」の看板を見つけました。昭和の香りいっぱいの古めかしい店構えです。昔倉敷にあったろうまんが松山で今でも生き続けていることを思い出しました。
翌朝散歩の途中で、そのお店「たけうち」に立ち寄り、ろうまんを買い求めました。丸くてペタンコの蒸しパン。昔懐かしい紙包みです。私の知っている岡山のろうまんとはちょっと形が違います。
労研饅頭(ろうけんまんとう)の発祥の地は倉敷、昭和初期に倉敷の労働科学研究所が労働者のために作ったものです。今は倉敷はおろか岡山県ではその姿は消え、海を越えた松山で昔ながらの姿で、種類が増えて現存しています。大正生まれの義父の話では、たけうちのこの形が昔の形で、その当時は、ろうまんではなくろうけんまんとうと言っていたそうです。義父は旧制の倉敷商業に通っていた頃、学校の帰りに蒸かしたてのろうけんまんとうを、よく買って食べたそうです。すごく懐かしがって食べてくれて、思わぬ良いお土産になりました。私のろうまんも今度はこの形にしてみることにしましょう。私のろうまんでも、おじいちゃん喜んでくれるかな?