演劇鑑賞
結婚前には劇団民芸の友の会に入っていて、「アンネの日記」「あゝ野麦峠」「炎の人-ヴァン・ゴッホの生涯-」など、素晴らしい公演で受けた感銘を、もう一度味わいたくなったのがきっかけでした。
演劇鑑賞会は会員の手で運営され、公演は担当サークルがバックアップします。
今回の公演は劇団青年座の殺陣師段平で、3/25~27が倉敷公演でした。そして、私の所属するサークルがお当番に当たっていました。この1年、私は観劇する側に回り、お客さん気分で参加してきましたが、今回はチケットの発行や話し合い、舞台装置の搬入、役者さんとの交流会にも参加しました。
「殺陣師段平」は新国劇の実話を題材にしたものです。演劇に余り興味を示したことの無かった我が家の男性陣は自分が観る訳でもないのに、主演の津嘉山正種氏に対する気持ちも手伝って、何時になく興味を示していました。私は男の世界のお話で興味を持てるのかどうか半信半疑でした。でも、それは幕が開けたとたんに興味以上のものに変わりました。津嘉山さんの迫力ある演技、それを支える役者さんたちの真摯な姿。何役もこなす脇役の若手の方も一分の隙も無く、素晴らしい演技でした。
舞台装置をこの手で運び、生の舞台を見て、役者さんと間近でお話しし、自分が関わってきたと言う臨場感も手伝っての感動もありますが、久々に感銘を受けた作品でした。
地方都市に住みながら、月々のわずかな会費で素晴らしい作品に触れ、貴重な体験をさせてもらえる演劇鑑賞会に感謝です。^^